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2006-01-16

§ [book] 野口聡一『宇宙日記』世界文化社(amazon)

STS-114での15日間につづられた野口宇宙飛行士の日記とミッション中に撮影された写真を元に構成されたビジュアル本。あの類まれな体験が、ただ淡々と野口さん自身の言葉で語られている。

野口さんの語る視点はどこまでも真っ直ぐで柔らかい。読後に感じたなんともいえない高揚感と優しい気持ちはなかなか得がたい体験だった。そう、僕が待ち望んでいたのはこういう言葉だ。あの夏、あの15日間、あのミッションのことを少しでも気にかけて過ごしていた人には、本当におすすめの本。

ただ、特殊な用語にもほとんど解説が付されておらず、ミッションの概要などの説明もない。宇宙開発の話に慣れていない人には少し不親切かな、という気もする。まあ、その潔さが魅力といえば魅力なんだけど...。