2006-01-15
§ Stardust Landing
Stardust - NASA's Comet Sample Return Mission(NASA)
本日(2006年1月15日)、日本時間19:12 (5:12 EST)、彗星のチリのサンプルをのせたNASAの探査機Stardustの再突入カプセルが地球に帰還します。さあ、わくわくして待ちましょう。わくわく!
スケジュールは以下の通り(時刻はすべて日本時間)。
14:57 : カプセルが探査機本体から離脱
15:18 : 探査機を太陽周回軌道に乗せるための姿勢制御
18:57 : カプセルが大気圏に突入
19:00 : 第一パラシュートを開傘
19:05 : メインパラシュートを開傘
19:12 : カプセル着陸(ユタ州、アメリカ空軍の演習場内)
今回もNASATVでの中継がありますね。中継の開始は、日本時間19:30(4:30 EST)からの予定。
NASA TV Landing Page
ただ、現地はまだ日の出前です。大気圏突入後でカプセルが高熱になっていますから、 赤外線像なら帰還する姿を見られるかな?
今回は、StardustのコントロールルームにもWebCamがあります。こちらも要チェック
Stardust Webcams
サンプル回収というと、昨年、パラシュートが開かずに地表に激突したジェネシスが思い出されます。実は、このStardustのカプセルはジェネシスのものとほぼ同じ設計。ジェネシスの時もStardustのサンプル回収が無事に行われるかどうかを懸念する声がありました。その後の調査で、ジェネシスには部品の取り付けミスがあり、さらにテストが十分に行われていなかったことが分かっています。今の所、Stardustにはそのような不具合の報告はありません。無事に回収されるといいなあ。どきどき。
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せっかくですから、ミッションのおさらいをしておきましょう。
Stardustはウィルド2彗星に接近し、各種の観測およびチリのサンプルを回収することを主目的とした探査機です。打ち上げられたのは1999年2月7日。太陽フレアの影響でセーフモードに入るというトラブルがありましたが、無事に回復。彗星に向かう途中で2回の星間物質の回収を行った後、2002年11月には小惑星アンネフランクに立寄りました。2004年1月ウィルド2彗星に最接近、サンプル回収が行われました。
彗星のチリを持って帰って来れると何が楽しいかというと、一番は太陽系が生まれた頃のことがとてもよく分かるということでしょうか。太陽系誕生の再初期段階では、チリがだんだん集まって塊になり微惑星が形成されたと考えられています。そう、彗星はこの微惑星の名残なんです。そのため、彗星には太陽系ができた頃の物質がそのまま保存されていると考えられていて、これを調べることでその頃の太陽系の様子がとてもよく分かるというわけ。そうそう、「はやぶさ」が小惑星のサンプルを回収してくる理由の一つもこの太陽系の起源を探るためですね。まあ、それだけじゃありませんけど...
サイエンスの結果が出るのはもう少し先になりますが、Stardustのサンプル解析を皆でやろう!というプロジェクト(Stardust@Home)なんかもあって、まだまだ目が離せません。まあ、そのためにはまずサンプルの回収に成功しなくちゃいけないんですけどね。
というわけで、がんばれ、Stardust!
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