2005-11-04
§ はやぶさ、リハーサル降下
本日(2005.11.04)、はやぶさのリハーサル降下が行われます。約高度30m間で降下、レーザー光度計のテストや、ターゲットマーカーおよび探査機ミネルヴァの投下などが行われる予定です。そうそう、ターゲットマーカーには88万人の名前を刻んだフィルムが搭載されていますね。
JAXA TVで、管制室の様子がストリーミングされるようです(10:00-14:00)。すでに、ブログ形式ではやぶさのステータスが随時更新されていますね。すばらしい!!!
「8:45現在、距離は約1700メートルです。」とのこと。順調に降下中です。わくわく!
13:30 「Today's descent aborted/本日の降下中止」Go/NoGo判断で異常を検知、降下中止の判断が下されました。残念!
参考)「はやぶさ」のリハーサル降下試験の結果について (JAXA)
§ [clip] Daily Clipping
- Neutron Star Discovered Where a Black Hole Was Expected (Harvard/Chandra)
- ブラックホールがあるだろうと予測されていた場所に、太陽の40倍の重さを持つ中性子星が発見された、というお話。うゎお!
この話、何がすごいかというと、これまでの理論では、太陽の25倍を越える重さの星はブラックホールになってしまうはずなんですね。つまり、太陽の40倍の重さの中性子星というのは「存在するはずのない星」なんです。きゃー!星の進化の理論を書き換えなくちゃいけないかもしれませんね。
- Scientists See Light that May Be from First Objects in Universe (Caltech/Spitzer)
- 宇宙ができてから数億年後の光を検出した、というお話。宇宙が生まれてから第一世代の星ないし、最初のブラックホールからの放射を捉えたかも、とのこと。この頃、紫外線領域で放射されていた電磁波は、赤方偏移で波長が伸び、今は赤外線領域で観測できる。スピッツアー宇宙望遠鏡の観測データからひたすらノイズを取り除いてこの放射と思しきデータが得られたんだそうな。ただ、あまりに遠すぎて、個別の星を分解することができず、背景放射の揺らぎとして捉えられただけらしい。いや、でもすごい成果です。