2005-11-01
§ [clip] Daily Clipping
- 「はやぶさ」のイトカワ近傍観測の成果について (JAXA)
- 本日(11/1)、探査機はやぶさが9月12日にイトカワに到着してからの観測結果の概略、およびサンプル採集に関する詳細事項が発表されました。高解像度の画像も公開されてますね。
- 「思ったよりすかすか!」
「思ったより不均一!」
「岩が露出してる!」
「っていうか変な形の岩が沢山!」
という感じ - ターゲットマーカーと探査ロボットの投下は11/4のリハーサル時に行うようです。わくわくわくわく!!
- そうそう、降下地点の地名を募集するそうです。締め切りは11/30まで。応募だ!
- ライターの松浦晋也氏が記者会見をブログでレポートしています。
「はやぶさリンク」:午後5時からの記者会見
「はやぶさリンク」:午後5時からの記者会見その2
「はやぶさ」リンク:午後5時からの記者会見、質疑応答
- First Mirror Cast for the Giant Magellan Telescope (UniverseToday)
- Giant Magellan Telescopeの主な鏡のベースが一つできたよ、というお話。これから研磨だから、完成するのはまだ先の話。しかも、あと7枚作らなくちゃいけないしね。
- Giant Magellan Telescopeはケンブリッジ、ハーバード、MTI、スミソニアン宇宙物理研究所などが中心となって推進している大型望遠鏡。直径8.4mの円形鏡を7枚組み合わせて直径22m相当の鏡を作る。建設予定地は南米のチリで、日本の国立天文台が建設を進めている電波天文台ALMAのすぐ近く。連携して観測を行うことが検討されているみたい。完成予定は2016年。
- 鏡を作っているのは、アリゾナ州立大のSteward Observatory Mirror Lab。巨大望遠鏡用の鏡を製作するための専用施設で、あっちこっちの望遠鏡から発注を受けて鏡を磨いている。(ついこの間ファーストライトを迎えたLBTの鏡もここで磨かれている)
実はこの施設、フットボール場の地下にある。 - 建設が予定されている超巨大望遠鏡については下記のページを参照のこと
Astronomy - The Hitch Hiker's Guide to Science
- Hubble Spots Possible New Moons Around Pluto (NASA)
- ハッブル宇宙望遠鏡が冥王星の新しい月を発見した(かも)、というお話。これまでもハッブルでの冥王星の観測は行われていたけれど、ちょっと長めに露光してみたら、カロンのほかにも2つ衛星がある(かもしれない)ことが分かったそうな。
- 来年一月に打ち上げ予定の冥王星・カイパーベルト探査機New Horizonsもさらに盛り上がりそうな予感。
- Bangladesh, Pakistan Team Up With China On Space Cooperation (SpaceDaily)
- 中国、バングラディッシュ、インドネシア、イラン、モンゴル、パキスタン、ペルー、タイ、の8カ国が協同で「アジア太平洋宇宙協力機構」(APSCO)を作ることを表明、というお話。ロシア、ウクライナ、ブラジル、マレーシア、アルゼンチンの首相が式典に参加していたそうな。
- もし、ロシアがこれに参加すると世界の宇宙開発の勢力図がガラッと変わるなあ。宇宙開発関連では、イラン核拡散防止法でアメリカとロシアが対立してるから、ロシアがこっちに歩み寄ったりすると真っ二つになるんじゃなかろうか。
- という記事を書いたら...
- Russia, China Could Create Spacecraft To Explore Mars, The Moon (SpaceDaily)
- ロシアと中国が共同で月を目指す探査機を上げる、というお話。なんだか、第2次月面着陸レースの様相を呈してきましたね。まあ、この2国は宇宙開発に関してもくっついたり離れたりしているので、さほど驚くべきことじゃありませんが、上の記事と一緒に読むと微妙な感じですね。
- 日本は、今、Kliperの開発を一緒にやらない?という打診をロシアから受けています。いい話だとは思いますが、政治的には微妙な選択になるかもしれませんね。