2007-10-23
§ *STS-120 Discovery 打ち上げ
打ち上げ予定時間は、現地時間23日午前11時38分、日本時間24日午前0時38分です。~
ref. STS-120 Discovery 打上げ関連URL(h2gs)*1
*1 今回から打ち上げ関連URLを別ページに切り離すことにしました。
§ ***STS-120 ミッション概要
今回のミッションでは5回もの船外活動(EVA)が予定されています。ハイライトは「ハーモニー」モジュールの仮設置、P6トラスの移設と太陽電池パネルの再展開でしょうか。
「ハーモニー」モジュールは、将来的にESAの「コロンバス」モジュールとJAXAの「きぼう」モジュールを接続する結節点になる重要なパーツです。今回船外活動によって仮設置された後、後日ISSのクルーによって所定の位置に本設置されます。ちなみに、この「ハーモニー」というのは公募で選ばれたものです。
P6トラスは太陽電池パネル(Solar Array Wing: SAW)が接続されているユニットで、2000年12月のSTS-97で打ち上げられ、昨年12月のSTS-116で今回の移設作業に備えて一端収納されていました。今回、このP6トラスの移設と太陽電池パネルの展開が行われます。
今回STS-120のコマンダーを努めるのは ペギー・ウィットソン パメラ・アン・メルロイ(ご指摘多謝)。STS-114のアイリーン・コリンズに続き2人目の女性シャトルコマンダーです。また、先日ISSのコマンダーが初の女性ISSコマンダーとなるペギー・ウィットソンに交代したので、今回のミッションは初の女性コマンダー2人によるミッションということになります。
ちなみに、今回、ミッション中の11月4日にアメリカ東部夏時間(EDT)から標準時(EST)への切り替えが行われます。関連情報の中に2種類の時間帯が混在する可能性があります。くれぐれもご注意ください。
§ **打ち上げカウントダウン
§ ***21:40 打ち上げ3時間前
現在、クルーのシャトルへの乗り込みと座席への固定作業が行われています。カウントダウンは順調に進行中。ただ、どうやら天候が芳しくない様子。打ち上げ時間に天候が回復する可能性は40%とのこと。
§ ***23.10 打ち上げ1時間30分前
どうやら天候は当初の予想より好転しているようです。ただ、外部燃料タンクから、オービターに燃料を供給する接続部分に氷の付着が発見され、現在、発射台に地上作業員が向かって調査を行っています。付着している場所と氷のサイズによっては打ち上げ時に機体に衝突する危険性があり、打ち上げを中止して除去作業を行う可能性もあるかもしれません。
§ ***打ち上げ20分前ホールド
カウントダウンが一時停止され、打ち上げ前の確認作業などが行われます。外部燃料タンクの接続部分に付着した氷については審議が続いているようです。
§ ***打ち上げ9分前ホールド
最後のカウントダウンホールドに入りました。天候は今のところGo、氷の問題はまだ審議が続いています。
§ ***打ち上げ30分前
カウントダウンは打ち上げ前9分ホールド中です。付着した氷に付いては審議が続いていますが、気温が上がってきたため徐々に溶けてきているとのこと。天候は当初の予想より良くなっているようです。
§ ***打ち上げ20分前
どうやら氷の問題は、気温が上昇してほぼ消失したため、打ち上げには問題なしと判断されたようです。今のところ天候もGo。このままいけば、予定通り打ち上げられそうです。
§ ***Go/No Go判断
他のセクションはすべてGoがでましたが、天候のGo/No Goが出ませんね...天候もGo。どうやら、予定通り打ち上げられるようです。
§ ***T-9分
カウントダウンが再開されました。ここから先はほとんどすべての操作をGround Launch Sequencerと呼ばれる地上側のコンピューターが行います。
§ ***打ち上げ5分前
オービターの空力装置などに油圧を供給する補助動力ユニット(APU)が起動されました。
§ ***打ち上げ3分前
空力装置、メインエンジンのジンバルチェックが行われます。
§ ***2分前 "All systems are Go"
§ ***30秒前
コントロールをシャトル内のコンピューターが引き継ぎます。
§ ***Launch !
§ ***固体燃料ロケットブースター切り離し
順調に飛行中
§ ***Two Engine Moron
ここからエンジンが1機故障した場合はスペインのモロンに着陸することになります。
§ ***Negative Return
ここから先、KSCに戻ることはできません。
§ ***Press to ATO
ここから先、1機のエンジンが故障した場合、補助エンジンを使って、とりあえず周回軌道に乗ることができます。
§ ***Press to MECO
この時点で、3つあるメインエンジンうち1つが停止してもエンジン停止高度まで到達することができます。
§ **各スクリプト更新
というわけで...
カウントダウンスクリプトにFD1〜FD3を追加。~
ref. STS-120 Discovery Mission Timeline : Flight Day 1
GoogleSatTrack2をSTS追跡モードに変更~
ref. GoogleSatTrack2 - satellite tracker on google maps
新バージョンも追跡対象をシャトルに変更しました。~
ref. GoogleSatTrack 3 - satellite tracker on google maps : β version~
(こちらは、まだ一度に1機しか追跡ができないのでSTS固定です)
なんか、この十三夜という日に、ひさびさにライブで見て感動しました。<br>30年ほど前にテレビで見た打ち上げはライブだったのだろうか?<br>nasa.tvに感謝。めでたい!
いや本当に、あれがリアルタイムで見られるのは本当にすばらしいです。いい時代になったものですねえ。
嫦娥(チャンエ)1号も同日打ち上げですね。<br>目標高度が違いすぎるから軌道が交差しても関係ないとは言え、<br>二国間で調整とかしたんですかね?
おそらく、軌道が交差するのは一瞬なので、ほとんど問題なさそうですが、<br>もし予定軌道が交差していても、ISSの軌道は事前に分かっているので、<br>軌道計画を立てる時点で、嫦娥側が空いている軌道を探す、という形になるんじゃないでしょうか。