2007-04-19
§ **[clip] 系外惑星に水の存在を確認
つい先日、スピッツアー宇宙望遠鏡が太陽系外惑星の大気成分を検出した、というニュースが流れたけれど、今度は同じ星から「水」の存在が確認された。わぉ!これまで、理論的には水が存在するはずとされていたけれど、実際に観測されるのは初めて。この発表を行ったのは、ローウェル天文台のトラヴィス・バーマン氏。氏によれば、これまでの観測で水が発見されなかったのは、惑星の昼間の部分の成分を測っていたからで、今回、水が検出されたのは昼と夜の境目の部分の成分を測ることに成功したからとのこと。~
ref.Identification of Absorption Features in an Extrasolar Planet Atmosphere(arXiv.org)~
ref.Water Identified in Extrasolar Planet Atmosphere(Lowell Observatory)~
ref.系外惑星の大気から初めて「水」の証拠(AstroArts)
今回、観測対象となった「ペガスス座H209458b」という惑星は、数百みつかっている系外惑星のなかでもとても注目度の高い星の一つ。その理由は、この星が地球から見て中心となる恒星(母天体)の前を通るから。地球からの距離や、惑星のサイズ、母天体と惑星との距離や位置関係なんかを考えると、こういう「都合のいい系外惑星」は結構珍しい。
もちろん、母天体は惑星に比べてものすごく明るくて惑星そのものを直接観測することはできないから、ちょっと工夫がいる。前回、スピッツアーの観測で使われたのは、惑星が母天体の前にいるときと後ろに隠れたときの差分を取るという方法。うまく引き算すれば惑星の大気の組成がある程度類推できる。
で、今回使われたのは、母天体に対する角度が変化するに従って惑星の大気を通り抜けてくる光が変化することを利用して、より細かいデータを得ようというアイディア。これって、要するに150光年はなれた星の周りを回る惑星の「夕暮れ」を観測した、ってことだよね。なるほど、これはすごい!
§ **Space Shuttleの今後の打ち上げ計画がアップデート
STS-117の打ち上げが遅れているのに伴って、それ以降の打ち上げ予定が変更になっています。~
ref.NASA - Consolidated Launch Manifest(NASA)~
というわけで、久しぶりにカウントダウンスクリプトをアップデートしました。~
ref.space-related events schedule 2007~
なんだか、6月以降がすごいことになってますね、来年の4月までずーっとほぼ2ヵ月おきの打ち上げが続きます。大丈夫かな?
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