2007-02-17
§ *指を切ったので、湿潤療法を試す
料理をしていてかなり深く指を切った。何年ぶりだろう。血がたくさん出てなかなか止まらない。でも、出ている血は赤黒くて勢いもあまり強くないから、たぶん静脈を切っただけ。これならば傷口を押さえておけばそのうち止まる。というわけで、絆創膏をきつめに撒いてごまかす。
ちなみに、怪我の9割は傷口を直接押さえて心臓より高くする「直接圧迫止血法」でどうにかなるらしい。一般的に止血という言葉で想像される、心臓に近いほうを縛る「止血帯法」や、間接部分を強く抑える「間接圧迫止血法」というやり方は、かなり専門知識が必要で、場合によっては壊死などの危険も伴うとのこと。専門家によれば「直接圧迫法以外は覚えなくていい」そうな。~
ref. 止血 - Wikipedia
さて、翌日、奥さんがJohnson&Johnsonの「キズパワーパッド」を買ってきてくれた。これは「バンドエイド」シリーズの新製品で、「湿潤療法」を絆創膏で実現するもの。~
ref. 「バンドエイド」(R)キズパワーパッドTM(Johnson&Johnson)
湿潤療法というのは「傷は湿った状態のほうが早くきれいに直る」という考え方に基づくもので、すでに医療の現場では常識になりつつあるそうな。理屈から言うと、表皮のすぐ下にある真皮は乾燥に弱くて、ガーゼを当てて水分を吸い取ってしまうとむしろ直りが遅くなる、ということらしい。また、消毒薬は菌だけでなく皮膚の細胞も殺してしまうため、やはりこれも傷を治すには逆効果であることが多いそうな。傷口は清潔な水で洗うのが一番いいとのこと。~
ref. 湿潤療法 - Wikipedia
というわけで、出血もおおむね止まっているので「キズパワーパッド」を試してみた。なんだかややこしい手順を踏んで*1、傷口にテープを張ると、傷から出てきた浸出物が白いゼリー状になる。うわぉ、なんかハイテクな感じだよ!これで、傷口が湿った状態で保たれるんだそうな。5日ぐらいはこのまま貼りっぱなし。テープそのものは樹脂状で、布テープに比べると清潔感もあって、防水性も高そう。傷口がゼリー状の物質で覆われているので、刺激が少なくて、乾燥してひきつれたりもしない。これはなかなか快適だよ。
ただ一つ難をいえば、値段が高いこと。なにしろ、6枚入りで800円以上もする。直りにくそうな「とっておきの傷」の時に使うのがいいかな?
*1 傷口を洗って、乾かして、ちゃんと傷に密着するように張って、さらに手で暖めながらなじませるべし、と書いてある。しかも、こういうときには使うなとか、こうなったら張り替えろとか、注意書きが沢山。たいへんだ。
うわわ、痛そう・・・<br>大丈夫ですか?
ご心配、ありがとうございます。<br>久しぶりだったので、ちょっとびっくりしましたが、<br>そんなにたいした傷じゃないです。大丈夫。<br>親指だったのでスペースキーが打てないのはちょっと難儀しましたが...
キズパワーパッドは私も愛用してますが、<br>指だと普通の絆創膏以上に気を使わないと、<br>すぐ端から剥がれてきますね。<br><br>キズの広さや深さにもよりますが、<br>やはり多少はキレイな傷跡になりますよ。
そうなんですよ。<br>後でレビューしようと思っていたんですが、<br>確かに「水に強い」はちょっと語弊がありますね。<br>隙間からすこしづつ入りこんで剥がれてきます。<br>まあ、染み込むわけじゃないので、傷のところには支障は<br>ないんですが、結局端をテープで押さえて使ってます。