2007-02-13
§ *Daily Clipping
§ **JWSTの主鏡が完成?
ref.主鏡が完成、13年打ち上げ=NASAの宇宙望遠鏡(時事ドットコム)~
ハッブル宇宙望遠鏡の次の世代の宇宙望遠鏡として開発が進んでいるジェームズ・ウッズ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope:JWST)の主鏡がまもなく完成。というニュースだけど、「研磨を経て」ってことはまだ完成はずっと先じゃないかな?
NASAのサイトには、7日付けで「JWTSの鏡はこんなにすごいよ」という広報用の記事が掲載されている。ただし、この記事は「研磨のベースとなる鏡材が出来た」というニュースに対して書かれたもの。記事の中にも、"... mirror blanks have now been constructed."と書いてある。~
ref.NASA's Largest Space Telescope Mirror Will See Deeper Into Space(NASA)
鏡材の製作元であるBall Aerospace & Technologies Corp.にも7日付で「鏡材が18枚全部完成したよ」というリリースが出ていた。~
ref.Manufacturing Milestone Achieved for James Webb Space Telescope (Ball Aerospace)
というわけで、完成したのはやっぱり「鏡材」みたい。これからまだ削ったり磨いたりしなくちゃいけない。まあ、「後は研磨だけ」というリリースを見たら、「ほぼ完成」という見出しをつけたくなるのはわかるけど、望遠鏡の鏡を磨くのにはとても時間がかかる。むしろこれからが本番だよね。例えばすばる望遠鏡は、鏡材の制作に3年、研磨に4年かかった。まだ道半ばというところじゃないかな。~
ref.The James Webb Space Telescope(NASA)
§ **ISSへの長期滞在クルーに若田光一宇宙飛行士が選抜
2008年に打ち上げられるSTS-126に搭乗し、3ヶ月程度ISSに滞在しながら実験や機材の組立などを行うとのこと。バックアップクルーは野口聡一宇宙飛行士。~
ref.国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士の決定について(JAXA)~
きゃーおめでとうございます!今年年末には土井さんのフライト(STS-123)、来年夏ごろから年末にかけて若田さんの長期滞在。目白押しだ。
お邪魔します。「まだ道半ば」どころか確かハッブル宇宙望遠鏡は鏡がわずかに歪んでいたせいで打ち上げて最初の映像はボケボケだったように記憶しています。でスペースシャトルを飛ばして補正装置を取り付けて今日に至っているのですが、もし今度同様の事が起こったら位置がハッブルより遥かに遠い(太陽から見て地球の裏側)ので直すことはまず不可能でしょう。NASAは「弐号機」ぐらい用意しているのでしょうか。
NASAのサイエンス関連の予算がばっさり削られて、<br>JWST計画そのものが風前の灯といわれてたぐらいですから、<br>予備機の制作と打ち上げはかなり難しいかもしれませんね。<br><br>実は、ハッブルはシャトルで直すより、もう一機作って<br>打ち上げなおすほうが安い、という話も...<br>http://www.pha.jhu.edu/hop/