2006-04-25
§ **[clip] NASA's Chandra Finds Black Holes Are 'Green'(NASA/MSFC)
NASAが先日から予告していたブラックホールに関する新発見の発表が行われました。ブラックホールのジェットは思っていたよりずっと「効率がいい」ということのようです。チャンドラX線宇宙望遠鏡の観測結果から、ブラックホールに落ち込む物質のエネルギーの大半が可視光やX線などの電磁波ではなくジェットを噴き出す駆動力として使われている、ということが分かったとのこと。
タイトルの"Green"は、「省エネ」とか「エコ」とかの"Green"ですね。「ブラックホールは燃費がいい」って所でしょうか。なんだか無理矢理だなあ。
事前に噂されていたように、この発表の内容は「ブラックホールに落ち込む物質の量とジェットのエネルギーには相関がある」という論文の続きですね。この2つの数値がブラックホールのエネルギー効率を決めるということが分かったおかげで、外から観測することでブラックホールの「燃費」を測ることができるようになったんです。
§ **[clip] Wildlife defies Chernobyl radiation(BBC)
チェルノブイリの汚染地域で野生動物が増えていてという話。もちろん、人間がいなくなったことが一番の原因だけれど、驚くべきことに彼らは放射能に適応している可能性があるとのこと。外からつれてきたハツカネズミはすぐに放射能の影響を受けたのに対し、汚染地域に住んでいるネズミはずっと長生きしているそうな。
記事中では明言されていませんが、生殖能力や生理学的な部位に放射能の影響が出にくい個体が生き残るという淘汰がおきて、放射線に耐性のある系統が生まれているのかもしれません。
§ **[clip] OpenSky Movie (Open Sky Project)
八谷和彦氏の"OpenSky"プロジェクト(メーヴェを作ろうプロジェクト)が、ゴム索曳航による有人飛行に成功、というお話。うわぉ!ほんとに飛んでるよ!