2005-08-02
§ [sts] Countdown for STS-114 post-launch events
8日目。今日は休養日。クルーにはそれぞれ4時間のお休みが与えられます。大きなイベントとしては、クルー全員での写真撮影と記者会見ですね。日本時間19:03からの開始です。そして夜には、明日の第3回目のEVAに備えてプレブリーズが行われます。
NASA gives go-ahead to spacewalk repair work (SpacefligntNow)
明日のEVA3でシャトルの補修作業が行われることが決まりました。フライト中の補修作業はこれが初めてです。
ISS接近時に撮影された、シャトルの外観のチェックによって判明した、耐熱システムの不具合のうち、耐熱タイルの隙間を埋める「ギャップフィラー」が飛び出している2箇所について、この不具合を修正する作業をEVA3の中で行うとのこと。これを放置すると、大気圏突入時に空気の流れが乱され、局所的に通常より温度の高い部分ができて耐熱タイルを破損してしまうかもしれません。
EVA3では、宇宙飛行士がシャトルの下面に接近し、まずギャップフィラーを手で引き抜くことを試みます。それが不可能ならば、のこぎりを使って切り落とすことになります。実は今回の作業で一番難しいのは、不具合の箇所に到達することです。これは今まで一度も試みられたことがありません。おそらく、ISSのロボットアームに乗って接近することになるはずです。
実は、ギャップフィラーが飛び出していたのは今回が初めてではありません。ただ、以前は着陸した後の調査でしか分からなかったんです。その際には、今回の予測と同じように、乱れた空気の流れによって発生した局所的な高温が耐熱タイルにダメージを与えていました。一部に「ギャップフィラーが飛び出していた→やっぱりシャトルはダメ」という意見が見られますが、これはちょっと短絡的じゃないでしょうか。むしろ、事故に繋がる危険を軌道上でチェックし補修することができるようになった、というとても大きなアドバンスだと思います。