2005-06-08
§ [clip] Daily Clipping
Inside Tornadoes Multimedia @ National Geographic Magazine (National Geographic)
竜巻の中心部からの映像。す、すごい。
Martian methane could come from rocks (Nature)
火星の大気中のメタンはカンラン石によるものかもしれないというお話。以前、火星の大気からメタンが発見され、もしかしたらバクテリア由来のものかも、なんていうニュースがありましたが、これは「メタンなんてカンラン石でも作れるじゃないか」という反論。カンラン石は、高圧力高熱下で水と二酸化炭素と反応しメタンを生成する。火星大気のメタンはこの反応によるものじゃないの?ということみたい。
ってことは、地中に「カンラン石」と「高温」と「水」と「二酸化炭素」が存在するということかな?だとすれば、少なくともかつては火星にもマグマが存在し、現在でもカンラン石からメタンを生じさせるような熱源が地中にあるということになるなあ。それはそれで大ニュースでは?
Marburg and Ebola vaccine success in monkeys (NewScientist)
マールブルグとエボラ出血熱のワクチンが開発され、マカクザルを使った実験に成功というニュース。まじで!これまでことごとく失敗していたはずだけど...
えーと、どうやらエボラやマールブルグウイルスの表面を構成するたんぱく質を遺伝子操作によって他のウィルス表面に生成させることで、抗体を作り出すことに成功した、ということみたい。なるほど、これならワクチンによってほんとのエボラやマールブルグにかかる心配はないやね。
Shuttle Cは、シャトルの就航当初に予定されていた貨物専用シャトルのこと。予算もついて実物大モックアップも作られたけど、結局ぽしゃった。今回発表された想像図は、当時のものとほとんど同じ。たぶん関係者にしてみれば「荷物運ぶだけなら、あれがあるじゃん」ってとこだと思う。
日本の宇宙ステーション、セントリフュージ開発中止の懸念 (SpaceRefJP)
えーと、ここにも書いてあるように「日本がセントレフュージを開発してくれたら、代わりに『きぼう』モジュールをただで上げてあげる」という約束になっていたはず。もし、この契約が破棄されるとすると、日本が「きぼう」の打ち上げミッションの資金負担をしなきゃいけなくなるのでは?まあ、全額じゃないだろうけど...
Mission to build a simulated brain begins (NewScientist)
分子レベルの働きまで脳の構造を丸ごとシミュレーションする計画についてのお話。IBMとスイス大学が共同で、脳を丸ごと再現するコンピューター・シミュレーションの開発に着手したらしい。名づけて「Blue Brain」なんてワンパターンなネーミング。科学者はこのシミュレーションによって脳の働きや意識の仕組みが明らかになることを期待しているそうな。
でも、脳をシミュレーションするのは大変だけど、自己意識のあるプログラムなら簡単に作れる。
いや、冗談じゃなく。ウィンドウを閉じる前に少し考えて欲しい。僕たちは自らに自己意識があると主張する物体に、本当に自己意識があるかどうかを判断する方法を持っていない。確かに、このウィンドウに、自己意識が宿っていると考えるのはばかげているけれど、いつか「Blue Brain」が同じメッセージを出力したら。僕たちはどう答えればいいんだろう?
Andromeda Galaxy Three Times Bigger in Diameter Than Previously Thought (Caltech Press Release)
実は3倍の大きさだった、M31アンドロメダ座大銀河 (AstroArts)
ちゃんと測ってみたら、アンドロメダ銀河の周辺に分散していた天体も、アンドロメダ銀河と同期して回転していた、というお話。おぉ!銀河ハロー!ダークマター!おぉぉおぉ!
えーと、この話はものすごく面白いので、あとでちゃんと紹介します。->Junkyard Review 掲載予定