2004-09-09
§ [clip] Daily Clipping 2004.09.09 - 2
Genesis capsule crashes in Utah (Spaceflight Now)
太陽風のサンプルを収集、地球へと持ち帰る予定だった探査機ジェネシスの突入カプセルがパラシュートの展開に失敗。地表へと激突しました。
本来ならば、カプセルの大気圏突入後2分で姿勢制御用の小さなパラシュートが展開、その4分後には減速、回収用のパラシュートを展開し、待機したヘリコプターによって空中で回収される予定でした(これは、なるべく接地時の衝撃を少なくし、サンプルを保護するための措置です)。しかし、望遠カメラがカプセルを捉えたときにはパラシュートが開いておらず、カプセルはそのまま減速できずに約時速160kmで地表に叩き付けられました。
カプセルの中のサンプルが無事かどうかはまだ分かりませんが、中継ではカプセルが大破している様子が映し出されていました。ただし、カプセルはパラシュートが開かなかった場合でも、衝撃に耐えうるように設計されているとのことです。今後、カプセルは回収されクリーンルームで調査・分析が行われ、再突入時のデータとあわせて事故原因の究明が行われる予定です。
何とも残念な結果になってしまいました。サンプルが無事だといいんですが…
§ [clip] Daily Clipping 2004.09.09 - 1
Genesis and the Search for Origins
今日、Genesisが帰ってきます。NASAでは、空中回収の様子を中継するそうな。
Genesisについては下記参照のこと。
§ Genesisカプセル回収リアルタイム更新
を、中継が始まってる。0:35
回収用のヘリコプターは3機体制ですね。
ヘリコプターは待機位置に到達。旋回しながらカプセルの到達を待機しています。0:45
カプセルの大気圏突入まであと5分弱。0:50
カプセルを確認? ミッションコントロールで拍手が起きました。0:55
超望遠カメラがカプセルを捉えました。0:57
ありゃ、パラシュートが開かなかったみたい。がーん。1:00
地面にカプセルがめり込んでます。大丈夫かな?
ディレクターから簡単な説明がありました。
「望遠カメラでカプセルを捉えたが、パラシュートが開かなかったので、時速100マイルで地面に衝突した。回収し、一週間程度で原因を明らかにする」。
上空からのクローズアップでは、カプセルの一部が破損しているように見えます。
再びディレクターから説明。
「カプセルは大破。衛星からの切り離し時に問題が起きた可能性もある。サンプルが無事かどうかは不明。突入時のデータなどを検討して、原因が分かり次第発表する」
NASAからの中継が終了しました。1:35