2003-10-15
§ [clip] Daily Clipping
Tokyo on One Cliche a Day By Seth? Stevenson
"Gaijin"による渋谷『鯨屋』訪問記。大笑い。(from montreal life 閾値以下)。
そのトーンからわかるように、決して擁護を目的としたものではなく「おふざけ50%+珍奇さ45%+問題提起5%)という感じだけれど、ふざけながら、ちくちくと「常識」をつついてみせる、なかなかいい記事だと思う。どう書いても日本人が語っていると感情的に見えてしまう以上、こういうアプローチで鯨食がパブリシティを得るのは悪いことではないんじゃないかな。
日本人がみんな狂信的に「鯨を食わせろ!」と叫んでいるわけじゃない。鯨がいなくなってしまうのはどうかと思うけれど、余裕があるならたまには食べたいなあ、って所じゃないだろうか。逆にいえば、欧米にも「うーん、増えているんなら食べてもいいんじゃない。私は食べないけど」みたいな人はそれなりにいるんじゃないだろうか?いや、調べたわけじゃないけどね。
どうしても声の大きい人の意見が目立ってしまうけれど、そういう「まあ、いいんじゃない」みたいな態度の人たちが、お互いをチラッと見ながら、あーそういう人もいるんだねえと思ったり、あるいはお互いに軽く手を振ったりできれば、もう少し幸せになれそうな気がするんだけど、甘いかなあ。それで何が変わるわけじゃないけどね。
本日午前9時、打上げ成功。無事軌道に乗ったとのこと。
色々賛否両論あるみたいだけれど、間違いなく成功はめでたいことです。おめでとうございます。
打上げの写真(xinhuanet)
一方日本の宇宙関連はこういう状態
既にあちこちで報道されていますが、大雑把にまとめるとこんな感じ。
1)スーパー301に絡んで、アメリカがひまわり後継機の入札をごり押し。結果、アメリカの米国スペースシステムズ/ロラールが受注。
2)再三にわたり、納期が延びる
3)ひまわりの寿命が切れ、アメリカにGOSEを月額1600万円で借りる。
4)7月、スペースシステムズ/ロラールが会社更生法を申請
5)これまでの遅れに対する保証金の免除、損害賠償請求の放棄、それから追加で33億円払ってくれないと続きを作らない、と突然言って来る。
6)気象庁が米国連邦破産裁判所に緊急救済をするよう訴える←却下(理由は内緒)
えーと、聞いているだけで怒りが込み上げてくるような感じですねえ。でも、この問題の根本原因は再三の要求に対して「予備機、んなもんいらん」という判断を下し続けた旧運輸省の危機意識のなさにあるような気がします。
国家安全保障というのはこういうときに使う言葉じゃないですか?国民の生活がかなり脅かされているような気がしますけど・・・2500億も情報収集衛星に使っている余裕があるなら、なぜ日常のインフラに直結したこっちに出し渋るんでしょうねえ。
一番いやーんなシナリオは、残りの申請も却下され、33億の予算は下りず、GOSEのレンタルも続けられず、旧ひまわりを引っ張り出してきて来年末まで綱渡り運用を続けながら、三菱で作っている2号機の打上げを待つ、というやり方。あああ、ありそう。
運輸多目的衛星新1号の製造請負契約等の緊急救済命令申し立てに対する米国連邦破産裁判所の判断について(気象庁)※PDF直リンク注意