2009-02-04
§ Google Earth で火星の空を飛ぶ
Google Earth 5.0 がリリースされました。海底が見られるようになったり、過去の地図が見られたりといった機能が追加されていますが、実はもう一つ、なぜかGoogleEarthのサイトでは一言も触れられていませんが宇宙好きとしては見逃せない機能が追加されました。それは『火星モード』*1。
GoogleEarthの3D環境で火星をぐりぐり動かすことができます。もちろん地形も再現されていて、クレーターやマリネリス渓谷、オリュンポス火山なども立体で表現されています。他にもNASAの探査機が撮影した画像や火星ローバーなどが撮影したパノラマ写真なども収録されています。
さて、前のバージョンからGoogleEarthにはフライトシミュレーションモード*2が追加されました。ということは...
そう、火星の空を飛べるということです!きゃー!
このスクリーンショットはマリネリス渓谷の中。この画像からはスケール感がよく分かりませんが、長さ4000km、深さ7km、幅200kmに達する太陽系で最も大規模な渓谷の一つです。
こ、これは楽しい!
§ [clip] Hubble's Next Discovery - You Decide (HubbleSite)
ハッブルが観測するターゲットをみんなで選ぼう!というキャンペーン。おー!これは、国際天文年の一環として行われるもの。6つの候補から一つを選ぶ形で、一番票を集めたターゲットが4月2日と5日に観測される。さらに、選ばれたターゲットに投票した人の中から100人に、そのターゲットのプリントが送られるとのこと。
締め切りは3月1日。もちろん、誰でも投票に参加できる。日本からでも大丈夫。とりあえずは、自分の好きなターゲットに投票して、メールアドレスを登録するだけ。これは、やるしか!
2009/2/2 20:07 - NASAの「スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)」を用いた観測により地球から191年離れた太陽系外惑星「HD 80606b」の鮮明な映像の撮影にカリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究グループが成功していたことが1月28日、同大学の発表により明らかとなった。この記事は間違っています。 記事の中でリンクされている元のリリースを読むと分かりますが、この画像は観測結果を元に作られた想像図です。元のリリースの内容は「楕円軌道を描いているために非常に寒暖の差が激しい太陽系外惑星が発見された」というもの。この内容はTechnobahnの記事では付録扱いされていますが本来はこちらがメイン、「最も鮮明な〜」という話はどこにも出ていません。~ ref. Astronomers Observe Planet With Wild Temperature Swings(NASA/Spitzer) ここで述べられているトランジット法というのは、主星の前を惑星が通り過ぎるときに、わずかに主星が暗くなるのを利用して系外惑星を発見する手法。最近になってこの手法を応用して惑星の大気の成分を検出するのに成功したという話はありましたが、この手法で光学撮影ができるとはちょっと思えません。そもそも、現在の技術では分解能がまるで足りないので、たとえ撮影できても点光源にしかならないでしょう。 いったいどこをどう読むとこういう記事になるんだろう?