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2008-08-12

§ *ペルセウス座流星群

12日真夜中から13日の夜明けにかけてペルセウス座流星群が活発になります。今年はちょうど深夜12時ごろに月が沈んで、放射点が高く昇ってきます。今夜は少し夜更かしして外に出ましょう。ペルセウス座流星群は、テンペルタットル彗星を母彗星とする流星群で、ダストと地球の衝突速度が速いので、明るい流星が多いのが特徴です。予報では今年は例年に比べて比較的少なめですが、それでも条件のいいところなら一時間に30個ぐらいはみえるとのこと。

ref. 2008年8月 ペルセウス座流星群:国立天文台~

ref. AstroArts:【特集】2008年 ペルセウス座流星群~

ref.ペルセウス座流星群 (NMS)

放射点のペルセウス座はこの季節、この時間は北東の空にいますが、流星群は特にどちらを見ていると沢山見えるという方向はありません。あえて言えば、放射点から離れるにしたがって流れている時間が長くなります。もちろん双眼鏡なんかも必要ありません。むしろ空全体をぼんやり眺めているほうが見つけやすいです。

コツは、なるべく視界に人工の光が入らないようにすること。人間の目は暗い場所に順応するのに少なくとも5分、完全に慣れるのに30分ほどかかります。その間、なるべく明るい光を視界に入れないようにしてあげると、暗い流星も見つけやすくなります。すぐに見えないからといってあきらめずに、15分ぐらいぼーっ見ているとだんだん見える数が増えてきます。

長時間上を見ていると首が痛くなりますから、シートを持っていって寝転がって見るのがおすすめ。そうそう、虫除けスプレーをお忘れなく。

(追記)~

関東は曇り空、しょんぼり。

§ *今夜の星空

せっかくの機会なので、星を見てみましょうか。8月12日から13日にかけての真夜中0時過ぎ、この季節だと、夏の星座が西へ傾き、東から秋の星座が昇ってくる時間です。この時間に見える明るい星を一回りしてみましょう。

この季節、おそらく一番見つけやすいのは夏の大三角形ですね。この時間には、天頂から少し西に下がったあたりです。一番高いところにあるのが白鳥座のデネブ、左下がわし座のアルタイル、右下が琴座のベガ。空が澄んでいればアルタイルとベガの間を天を2分するように天の川が流れているのがみえるはずです。

デネブとアルタイルを結んだ先、南西の地平線近く、いて座に明るく光っているのは木星。今夜一番明るく見える星です。ちなみに銀河系の中心はこの方向です。

そのまま視点を左の方へ、南の空、低いところに光っているのは、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトです。

次は、北極星を探して見ましょうか。北斗七星があれば簡単なんですが、この季節この時間は北の空の地平線スレスレにいるのでほとんど見えません。かわりにカシオペアが北東の空にいるので、これを基準に探します。夏の大三角形の中心からデネブに向かって延ばした線の先、3倍ぐらいのところ。この時間、カシオペアのWは地平線に対して立っているのでちょうど数字の3みたいに見えるはずです。

北極星は、このWの開いている方向、Wの幅3つ分ぐらい先に光っている星です。あまり明るい星ではありませんが、周りに他に明るい星がないので比較的見つけやすいはず。

カシオペアのWの一番外側の星を結んで、下のほうへおろしてくると、北西の地平線近くにぎょしゃ座の1等星カペラが見えます。実はカペラの右側、東の空の地平線スレスレにはおうし座のアルデバランがいますが、昇ってきたばかりなので、この時間にはたぶんほとんど見えません。もう少し夜が更けてくると、徐々に高度を上げてくるので、もう少し見やすくなるはずです。