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2008-06-14

§ *[sts124] STS-124 Discovery Mission Timeline : Landing Timeline

というわけで、いよいよSTS-124が14日間のミッションを終え、日本時間の今日14日の深夜、地球へと帰還します。明日のチャンスは2回、天候などの理由からこの2回のチャンスで着陸ができなかった場合は、帰還は明日へと持ち越されます。現在(日本時間14日朝)の所、天気予報は良好とのこと。

実は、昨日機体から離脱していく物体と垂直尾翼の耐熱システムの不具合らしきものが報告されましたが、離脱した物体は打ち上げ時に必要な物で着陸には問題なく、垂直尾翼の不具合は「もともとそういう風になっているもの」だったとのこと、これまで誰もクルーのキャビンからその部分がどんな風に見えるか気にしたことがなかった、ということのようです。わはは。~

ref. STS-124 Mission Status | Post-Mission Management Team Briefing Materials(NASA )~

ref.STS-124 Shuttle Report | NASA says lost object from shuttle no threat to entry(Spaceflight Now)

というわけで、今のところ着陸を妨げる要因はなさそうです。このまま天気が悪くならなければ今夜中に帰ってこられるかもしれませんね。

大まかな予定は以下の通りです(日本時間14日-15日の日をまたいだ深夜)。

【1nd attempt to KSC】~

22:50 軌道離脱噴射Go/No Go判断~

23:10 軌道離脱噴射開始~

23:43 エントリーインターフェイス(高度約40万ft)~

00:15 KSC着陸

§ **STS-124 Landing

関連URLは公式のLanding Blog以外は、打ち上げ時のものがほぼ使えると思います。~

ref. NASA's STS-124 Landing Blog~

ref. SpaceShuttleLaunchURL - The Hitch Hiker's Guide to Science

§ ***22:48 "Go" for Deorbit burn

一回目の着陸のチャンスにGoが出ました。着陸予定時間は日本時間0時15分です。

§ ***23:05 APU start

補助動力システム起動。ラダーやエレボンなどの空力装置、着陸脚などの油圧装置を駆動する補助動力システムが起動されました。

§ ***23:10 Deorbit Burn

軌道を離脱する為の噴射が行われます。噴射の継続時間は約2分30秒。この最後の噴射により、STS-124は軌道を離れ、ケネディスペースセンターの15番滑走路へ向かいます。

§ ***23:13 ”Good Burn!”

軌道離脱噴射終了。

§ ***23:15

着陸まであと1時間。

§ ***豆知識

着陸の15分前に、滑走路に異物(KSC周辺に山ほどいるアリゲーターを含む)がないかどうかチェックする、とNASA-TVで言ってた。へー。

§ ***23:44 Entry Interface

再突入開始時間。これは、シャトルの高度が400,000フィート(121.9km)を切る地点で、大気圏突入のプロセスの基点となる時間です。この高度あたりから徐々に機体が大気の影響を受け始めます。

§ ***23:48 最初の左ロール

シャトルは、速度を落とす為に着陸までに都合4回のロールを行い、浅いS字を描きながらアプローチします。これは、その最初の左ロールです。

§ ***23:52 Peak heating

現在、Discoveryは最も機体表面の温度が高くなる領域を通過中です。おそらく、今頃窓の外にはオレンジ色のプラズマが見えているはず。

かつては、ブラックアウトとよばれる地上との更新ができない時間がありましたが、現在では機体背面のアンテナを使って、人工衛星経由で地上との連絡が取れるため、ブラックアウトはありません。

§ ***0:02

そろそろ、シャトルがKSCのメリットアイランド追跡ステーションに設置されたレーダーの可視範囲に入ります。

§ ***0:04

GPSによるトラッキングを開始。

§ ***0:08

カメラがディスカバリーの機影を捉えました。キター!

きれーな青空ですねえ。

§ ***0:10 着陸まで5分

コックピット視点の映像も届き始めました。

§ ***0:12

どん!どん!ソニックブーム!

§ ***0:13 "Runway insight"

滑走路に正対。1分前

§ ***0:15 Touch Down!

おかえりなさーい!おめでとうございます!

目の前で打ち上がったあれが帰ってきたんだなあ、と思うとやっぱり感慨深いものがありますね。なんか、ちょっと不思議な感じ。

あらためて、おめでとうございます & お疲れさまでした!!

§ *STS - 124 Time is comming!!

宇宙機シミュレーションソフトOrbiterを使って作品を作られている通称「Orbiterの人」が、今回もすばらしい作品を...と思ったら、「dedicate to ...」って!冒頭でいきなり泣きそうになりましたよ。しかも本編中で打ち上げの写真を使って頂いています。本当にありがとうございます!!~

ref. STS-124 Time is Coming!!‐ニコニコ動画(SP1)~

ref. YouTube - STS-124 Time is Coming!!~

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
> Orbiterムービー作者です (2008-06-15 18:57)

NASAから招待を受けたお話に、非常に力をいただきました。私も子供の時からNASAに憧れ、小学生のときは「NASAのフライとディレクターになる」という小学生とは思えないような夢を抱いておりました笑。<br><br>事後報告という形になってしまい申し訳ありませんがNo Copyrightという事でしたので、打ち上げ直後の写真を本編中に使わせていただきました。<br><br>今回のお話でいただいた物はたくさんありましたが、私にできるisanaさんへの感謝とお返しはコレぐらいしかできません。<br>稚出な作品ですが、今回の件、そして日頃からいろいろとコンテンツを使わせていただいているお礼という事でお許しください。<br><br>コレからもたくさんお世話になると思います。よろしくお願いいたします。<br>ありがとうございます。

> isana (2008-06-16 00:19)

こちらこそ、すばらしい作品ありがとうございます。<br>今回、皆さんに温かいお言葉頂き、本当にたくさんの勇気を頂きました。<br>さらに、このような作品まで...本当にありがとうございます。<br><br>自分の作品や言葉が、ほんの少しでも新しい作品を生み出す<br>お手伝いになったのだとしたら、これ以上ない歓びです。<br><br>こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。