Garbage Collection


2008-05-15

§ *[clip] Chandra Press Room :: Discovery of Most Recent Supernova in Our Galaxy :: 14 May 08

天文学者が50年以上にわたって我々の銀河系に探していたもの...それは「生まれたての超新星」でした。おー!*1~

ref. [0803.1487] The Youngest Galactic Supernova Remnant: G1.9+0.3(arXiv.org)

NASAは昨日行われた会見で、チャンドラX線望遠鏡と地上の電波望遠鏡による観測によって、これまで発見された中で最も若い銀河系内の超新星を発見した、と発表しました。よくリリースを読むと、発見した、というよりは「思っていたより新しかった」ということみたいですが...

この超新星G1.9+0.3が爆発したのは今から「たったの」140年前。これまで一番新しいとされていたのが1680年のものですから半分以下です。140年前なら何かの記録に残っていてもよさそうですが、銀河系の中心付近にあったためにガスやダストなどに阻まれて地球からは見ることができなかったようです。

実はこのG1.9+0.3が超新星の残骸だということが分かったのは1985年のこと。ただ、爆発した年齢がもっと古いと考えられていました。最近になって改めてチャンドラX線望遠鏡で観測したところ、名残のガスがやたらと早く拡散しているのを発見。考えられていたよりずっと最近爆発したものらしいということが分かった、ということのようです。

せっかくなので絵を見てみましょうか。左が20年前に電波望遠鏡で観測された画、右が今回チャンドラが撮影した画。

image : NASA/CXC/SAO

もう一枚。今度は20年前と同じ電波望遠鏡で撮った画。

image : NASA/CXC/SAO

一目瞭然。確かにたった20年でかなりガスが拡散しています。この拡散の度合いから爆発が思っていたよりずっと最近起きたらしい、ということになったというわけですね。

もちろん他の銀河ではほとんど毎日のように超新星が見つかっていますが、この星は我々の銀河系内、格段に近い場所にあり、しかもつい最近爆発が起きたばかり。より詳細でより包括的なデータが得られます。超新星爆発は、星のライフサイクルの中の最後の大イベントであり、次世代の星を生み出す契機でもあります。今後も継続的に観測することで、超新星爆発が周囲にどんな影響を与えるかがより詳しく分かるかもしれません。

ちなみに、G1.9+0.3があるのは射手座の方向。夏の夕方、さそり座に少し遅れて南の方に昇ってきます。まあ、肉眼どころか、望遠鏡使っても見えませんが...

*1 確かに大発見だけど、"astronomers have been hunting for more than 50 years"っていうほど大げさなものかな?

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
> vglxy uhifj (2008-08-03 20:13)

otqv cvxkbtis ftoy ipumkznd dxhlvq bfncuglis dorag

> ijlgwdk rixunqwl (2008-08-03 20:14)

toge ofijlrna mqtnslv gbreinhw jqvtselpk hdwruont fruyejvon http://www.ebylwixq.yejch.com