2008-01-07
§ *[sts122] NASA pencils in Jan. 24 as earliest Atlantis launch date(SpaceFlight Now)
外部燃料タンクの「燃料枯渇センサー(ECOセンサー)」の不具合により打ち上げが延期されているスペースシャトルAtlantis(STS-122)は、部品の交換、再チェックなどに時間がかかるため最短でも1月24日、現実的には2月2日頃になる、とのこと。ただし、2月7日にロシアのプログレスがISSへの物資補給のために打ち上げられるため、打ち上げは1月27日より前か、2月9日以降になりそう。
ECOセンサーというのはEngine Cut Off Sensorの名の通り、燃料タンクが空になる前にエンジンを切るためのセンサー。誤動作を起こすとエンジンが途中で止まってしまったり、エンジンが空回りして破損、爆発してしまう可能性があります。これまでもたびたび故障を起こしていましたが、今回はどうやらセンサーそのものではなく、そこへ至る配線の途中に設置されたコネクタの不具合のようです。極低温の液体燃料を充填したときだけ不具合が発生するため、原因の調査に時間がかかっているようです。
こうなると、心配なのはスケジュールへの影響ですね。少なくとも、2月14日に予定されていたJAXAの「きぼう」モジュールを載せたSTS-123エンデバーの打ち上げは延期されることになります。フライトとフライトの間は少なくとも5週間空ける必要がある、ということなので、早くても3月半ば頃という感じでしょうか。
§ *[clip] Recently Discovered Asteroid Could Hit Mars in January(NASA)
1月末に火星に隕石が衝突するかも、というお話。世界時1月30日10:55、日本時間同日19:55頃、火星に直径50mほどの小惑星が衝突する可能性があるとのこと。おぉ!これはすごい。
もし衝突すればTNT火薬に換算して3メガトンほどの衝撃を生み、直径1kmほどのクレーターができるそうな。当初は、1/75の確率という予報でしたが、観測による最新のデータ(1/2現在)では1/28とさらに衝突の可能性が高まっています。
もし、衝突の瞬間を捉えることができれば、粉塵などから内部組成などのデータが得られますし、例え直接観測ができなくても、確実に「できたてのクレーター」が得られます。Mars Reconnaissance Orbiterなどで軌道上から観測することで、かなり貴重なデータが得られるはずです。これは楽しみ。うまく当るといいですねえ。
最新の情報はNASA/JPL Near-Earth Object Programのサイトで随時公開されています。
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいています。<br>さて、- 小惑星の火星衝突、回避へ=確率0.01%に低下−NASAのニュースですが、Yahoo!のニュースでは、以下のように、広島・長崎原爆のトピにも入っています。これはどういうわけでしょうか。<br>http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/atomic_bomb/news_stories_1.html<br>ご多忙の折、申し訳ありませんが、ご意見お聞かせ願えたら嬉しく存じます。気になって、気になって(苦笑)。
はじめまして。どうぞよろしくお願いします。<br>ちょっと目を離している隙に、確率が下がっちゃいましたね。<br>どちらかというと残念なニュースなのに「回避」はないだろう、という気もしますが...<br>広島・長崎原爆のトピックに入っているのは、記事中の、<br>>広島型原爆200個相当<br>に反応しているからかな?記事のピックアップは機械任せなんでしょうかね。