Garbage Collection


2007-12-06

§ *[sts122] Space Shuttle Atlantis STS - 122打ち上げ

打ち上げの予定時間は、現地時間6日16時31分、日本時間7日6時31分の予定です。~

ref.STS-122 Atrantis Mission Timeline : Launch~

ref. STS-122打ち上げ関連URL

実況は...起きられたらね。

§ **ミッション概要

今回のミッションのハイライトはなんといってもヨーロッパ宇宙機関(ESA)の実験棟「コロンバス」モジュールの設置です。毎回持ち帰る補給用の「レオナルド」モジュールをのぞけば、恒久的にISSに設置されるモジュールとしては2001年の「ディスティニー」モジュール以来、6年ぶりに実験棟が追加されることになります。コロンバスは前回のSTS-122で取り付けられた結合部「ハーモニー」に連結されることになります。来春打ち上げられる日本の実験棟「きぼう」モジュールのお向かいさんですね。

§ **ISSの不具合続報

さて、最近不具合が目立つISSの方ですが、前回のフライト以後さらに空気漏れが見つかっています。前回のSTS-120で軌道上に運ばれ、仮設置された接続部「ハーモニー」は、ISSの宇宙飛行士たちの手で所定の位置に本設置されましたが、その際の空気漏れチェックで、ごくわずかな空気漏れが起きていることが分かったとのこと。漏れている量は1日あたり1.3kgほどでミッションに支障を来すほどではありませんが、漏れの発生箇所、原因ともにまだ分かっておらず、継続して調査が行われているようです。~

ref. Engineers troubleshoot possible station air leak(Spaceflight Now)

また、懸念されている右舷の太陽電池回転部ですが、ISSのクルーによる船外活動により、さらに前回とは違う場所にも「何かが削れたような金属片」が見つかったとのこと。やはり、回転部の内部で金属同士がこすれて削れてしまっているようです。今のところ具体的な修理案は出ていませんが、最悪の場合パーツの交換が必要になるかもしれない、とのこと。現状、この太陽電池パネルを止めたままでも電力には余裕があるとのことですが、来春「きぼう」モジュールが稼働し始めると電力が不足する可能性があり、早急な対策が必要となっています。~

ref. Spacewalkers find damage in solar array rotary joint(Spaceflight Now)

§ **打ち上げ中止

日本時間明日7日朝に予定されていたSTS-122の打ち上げは、外部燃料タンクのセンサーに不具合が見つかったため中止されました。次の打ち上げ予定時間は、現地時間7日午後16時09分、日本時間8日06時09分の予定です。~

ref. Fuel sensor problem scrubs shuttle launch(Spaceflight Now )

不具合が見つかったのは、これまで何度も不具合を起こしている燃料タンクの燃料枯渇センサー(ECOセンサー)です。これで、コロンビア事故以降もう5回目ですね。どうにからないものなんでしょうかねぇ。~

ref. 燃料枯渇センサーにについて (Garbage Collection)※06年9月STS-115の打ち上げの際の記事

トラブルが軽微なものなら明日打ち上げが可能ですが、最悪の場合はシャトルを組立棟(VAB)に戻さなければならないかもしれません。そうなると、今回の打ち上げウィンドウは13日までですから、打ち上げは次にウィンドウが開く年明けまでずれ込むことになります。