2007-10-29
§ *STS-120 Discovery Mission Timeline : Flight Day 7
7日目の今日は、ミッションも折り返し、クルーには自由時間が与えられ、比較的のんびりした一日です。
さて、ちょっと気になるニュースが入っています。どうやら、昨日の第2回船外活動で行われた太陽電池パネルの回転部分のチェックの結果が思わしくなかったようです。
問題になっているのは、ISSの右舷内側(ちょうど今シャトルがドッキングしているのがISSの前方です)の接続部分。2ヶ月ほど前から、この接続部分に異常な振動が起きており、昨日の船外活動では、この部分を直接目視で確認する作業が組み込まれていました。
で、宇宙飛行士が表面を覆う絶縁用のブランケットを剥がしてみたところ、回転部分に金属が削れたような破片が見られ、とまた本来クリーンであるべきベアリングの走行部分がまだらになっているように見えた、とのこと。
地上のエンジニアチームは、モーターを覆う絶縁ブランケットに使われているアルミ箔がちぎれて、内部で擦れているのではないか、と考えているようです。現在、続く船外活動で追加の調査や修理を試みることを検討中とのこと。
ref. Spacewalker finds debris in critical station truss joint(Spaceflight Now)
ちょっと嫌な感じですねえ。
たとえ現状のまま、今年の12月にESAの「コロンバス」モジュールが接続されても、電力に問題はありませんが、2月以降JAXAの「きぼう」モジュールが接続されると、電力が不足してしまいます。もし、大幅な修理が必要ということになると、ISS建設全体のスケジュールが遅れる可能性もあるかもしれません。まあ、逆に言えば来年の2月までは修理の時間があるともいえますが...