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2007-08-28

§ *月食と流星群

今週は、派手な天文現象が二つもあります。週半ばには全国で皆既月食。週末にはちょっと珍しい流星群が見られるかもしれません。どちらも時間はさほど遅くはありませんから、夜更かししなくても済みそうです。いや、晴れると良いですねえ。

§ **8月28日夕方に『皆既月食』

8月28日の夕方、日本全国で月食が見られます。日本全国で皆既月食が見られるのは約6年ぶりとのこと。今回少し注意が必要なのは、月が昇ってくるときにはすでに食が始まっている、ということです。東日本では一部が欠けた状態で、東日本ではほとんど食が始まった状態で昇ってきます。ちょっと気をつけていないと、どこに月がいるのか分からなくなりそうです。

ただ、皆既中でも全く見えなくなる訳ではありません。地球の大気で屈折した太陽の光がわずかに月を赤く照らし出します(夕日が赤くなるのと同じ理由です)。気をつけてみていれば、普段見ることのできない「赤い月」が見られるかもしれません。

月の出は東日本で18時10分前後、西に行くほど遅くなって、京都で27分、福岡で47分、那覇で51分という感じ。真東からほんの少し南寄りに昇ってきます。皆既が終るのは20時20分ごろ、部分蝕が終るのが21時20分頃です。~

ref. 「皆既月食どんな色?」キャンペーン(国立天文台)~

ref. AstroArts: 【特集】2007年8月28日 皆既月食(AstroArts)

§ **9月1日夜半に『ぎょしゃ座流星群』

ぎょしゃ座流星群というのはあまり聞き覚えがありませんが、それもそのはず、数十年に一度しか起きないとても珍しい流星群です。周期2000年を超えるキース彗星を母彗星とする流星群でこの100年間で観測されたのはたったの3回。明るい流星が多く、また色鮮やかなのが特徴です。

で、4回めとなる今回は、ダストのど真ん中を地球が通り抜けるために、非常に多くの隆盛が出現する可能性が高いとのこと。うまくすれば1時間に100個を超える流星が見られる可能性があるとか。まあ、観測例が少ないので予報が当るかどうかはわかりませんが...

ピークは日本時間9月1日20時36分。ただ、この時間にはまだ放射点であるぎょしゃ座は地平線の下。上ってくる21時以降になれば日本でも観測が出来るはずです。月が出ているので暗いものは見えないかもしれませんが、明るいものなら充分に見られるはず。~

ref. Strange Lights: The 2007 Aurigid Meteor Shower(NASA)~

ref. 「異質の流星」に注目、9月1日にぎょしゃ座流星群が突発出現の可能性(AstroArts)

§ っていうか、どっちも天気が悪い...orz