2007-08-12
§ *ペルセウス座流星群
さて、毎年この時期は、ペルセウス座流星群の極大期です。今年はちょうど新月でなかなかの好条件。本来は日本時間13日の午後2時が極大ですが、残念ながら日本は昼間です。というわけで、流星群を見るなら、12日深夜〜13日夜明けがベスト。予報では、条件のいい場所なら一時間に30個ぐらい、都会でも10個ぐらいはみえるとのこと。
ただ、これはあくまで予報です。期待したほど見えないこともあれば、驚くほど沢山見られることもありますから、都会だからといってあきらめないで、近所の公園に足を運ぶことをお進めします。特に、火球と呼ばれる明るいやつは、都会も田舎も条件は同じですからね。
たまに勘違いしている人がいますが、流星群は特にどちらを見ていると沢山見えるという方向はありません。双眼鏡なんかも必要ありません。むしろ空全体をぼんやり眺めているほうが見つけやすいです。
コツは、なるべく視界に人工の光が入らないようにすること。人間の目は暗い場所に順応するのに少なくとも5分、完全に慣れるのに30分ほどかかります。その間、なるべく明るい光を視界に入れないようにしてあげると、暗い流星も見つけやすくなります。すぐに見えないからといってあきらめずに、15分ぐらいぼーっ見ているとだんだん見える数が増えてきます。
長時間上を見ていると首が痛くなりますから、シートを持っていって寝転がって見るのがおすすめ。そうそう、虫除けスプレーをお忘れなく。
ref. ペルセウス座流星群(名古屋市科学館)~
ref. 2007年8月 ペルセウス座流星群 (国立天文台)~
ref. 【特集】2007年 ペルセウス座流星群 (AstroArts)
(追記)近所の公園で見てきました。都内ですが10分に1〜2個という感じ。だいたい予報通りの数ですね。
§ *[sts118] STS-118 Endeavour Mission Timeline : Flight Day 5
第一回目の船外活動は予定通り終了。S5トラスの取り付け作業、ラジエーターの収納作業ともに終了しました。また、ちょうど船外活動を行っている最中に、ISSのディステニーモジュールに設置されていたコンピューターがダウンしたようですが、すぐにバックアップに切り替えられたとのこと。
さて、少し気になるシャトル機体下面の損傷ですが、アップデートがありました。結論からいえば、大きな問題にはならないだろう、ということのようです。
§ ***機体下面耐熱タイルの損傷について
機体下面に損傷を与えたのは、外部年虜タンクの外側を走る燃料供給ラインの支持部分から脱落した断熱材とのこと。公開されたビデオを見ると、当該箇所から落ちた断熱材が、一旦外部燃料タンクを支える支柱部分に当たって跳ね、オービターの下面に衝突する様子が捉えられています。
技術者の分析によると、損傷箇所はちょうど裏側にアルミニウムのリブが走っている箇所で、たとえ当該箇所のタイルが完全に失われても、大気圏突入時の熱はこのリブで吸収されて分散してしまうために、主翼内部が影響を受けることはないとのこと。コロンビア事故の原因となった主翼前縁部に比べれば、この部分の温度はさほど高くはなりませんからね(まあ、決して低くはありませんが...)。ただ、今夜行われる予定の詳細な調査結果を見て修理の要不要、修理方法の検討などを行うとのこと。~
ref. STS-118 Mission Status Briefing Graphics (NASA)~
ページの一番下に脱落時の映像がリンクされています。
§ ***5日目のスケジュール
上でも述べたように、今夜は損傷の発見された箇所をロボットアームを使ってさらに詳しく調べることになっています。また、明日予定されている第2回目の船外活動の準備が行われます。スケジュールは以下の通り(日本時間)~
クルー起床 : 午後8時6分~
損傷箇所の調査開始:午前1時36分~
クルー就寝:午前11時36分