2007-03-09
§ *Dailly Clipping
§ **理想的な反射防止膜が作られた
Rensselaer Polytechnic Instituteの研究チームが、入射光をほとんど反射しない理想的な反射防止膜作ることに成功した。この新しい物質は、空気とほとんど同じ屈折率を持っているため、理想的な反射防止膜の材料として使える。~
ref.Rensselaer Researchers Create World’s First Ideal Anti-Reflection Coating(Rensselaer Polytechnic Institute)
何かの上に薄膜が張られていると、入ってきた光は、薄膜の表面と物体の表面の2カ所で反射する。で、このとき膜の厚みを入ってくる光の波長の1/4にしておくと、2カ所で反射した光の波がちょうど打ち消しあって反射光が消えてしまう。眼鏡の表面などに塗られている反射防止膜はこういう理屈でギラギラするのを押さえている。
ただし、この時、空気と膜の材質の間に屈折率の差があると、あたかも空気中から水中に光が入るときのように光路が曲がってしまい、波長が微妙にずれてきれいに打ち消し切らずに反射光が残ってしまう。もし、膜を形成する物質の屈折率が空気と全く同じなら、屈折はおこらず理想的な反射防止膜ができる。
つまり上のニュースは、この理想に限りなく近い物質ができた、というお話。すごい!上の記事にも上げられているけれど、応用範囲はすごく広そう。曰く、表面での反射が押さえられれば「効率のいい太陽電池ができる」「もっとあかるいLEDができる」、逆に反射率が調節できるということだから、「きわめて細かく照明の性質を決められる」「ものすごく光を反射する物質が作れる」「すべての光を球種うする'黒体'を実際に作ることができる」...うわぉ!話半分としたって、すごい技術だよ。
どうやら、表面にきっちり45度の角度で微細なシリカの柱が林立している、という構造を持っているらしい。でも、何でこの構造があると屈折率が空気と同じになるのかは、リリース読んでもよくわからないなぁ...
§ **GoogleMapsにトマホークミサイルが?
ref. 38°13'36.38"N, 112°17'56.59"W (Google Maps)~
あちこちで話題になっているこの画像。でも、トマホークにしては..~
・サイズが変(全長が30mぐらいある。トマホークの全長はブースターつけても6m弱)~
・主翼の形と比率が違う(うっすら見える主翼は後退翼で幅が全長と殆ど同じ。トマホークは直線翼で幅約2m)~
・エンジンの数が違う(航跡が2本に分かれている。トマホークのエンジンは機尾に1機)
可能性が高いのは国内線の中型旅客機。ボーイング737-700とか、エアバスA320とか、エンブラエル170/190シリーズあたりかな?