2006-07-26
§ **[clip] Titan may be a land of lakes after all(NewScientist)
土星探査機カッシーニがタイタンに"湖"を見つけたかも、というお話。うゎお!ただし、メタンかエタンの湖だけどね。カッシーニが搭載しているレーダーが、土星の衛星タイタンの極地方にレーダーをまったく反射しない領域が点在しているのを発見。これは、地表が非常に滑らかであることを意味していて、最も可能性が高いのは「広範囲にわたって液体が表面を覆っている状態」つまり"湖"とのこと。きゃー!
ある、絶対ある、といわれていたけれど、とうとう発見か?もしこれが本当に湖なら、地球以外の天体の表面に液体が存在することが直接観測されるのは初めて。そう、初めてなのだ。「液体」という相は宇宙では結構珍しい存在なのかも(超高圧下なら液体金属ってのはあるか)。
ref.Cassini-Huygens: Multimedia-Images(NASA)
§ **[clip] Shuttle edges to night launches(BBC)
NASAがシャトルの夜間打上げを再開することを検討中、というお話。
コロンビア事故以後、上昇中のシャトルを地上や空中から撮影するために夜間の打上げが禁止されている(安全基準の中に「昼間に打ち上げること」という項目が盛り込まれているため"禁止"なんです)。ただ、そのせいで打上げウィンドウが制限されて、ISS完成に向けてのスケジュールがぎりぎりになっているのも事実。NASAでは、もう一回昼間のフライトをやって様子を見た上で夜間の打上げを再開することを検討しているらしい。
個人的には、悪くない選択だと思う。前回と今回のフライトでテストしたみたいに、軌道上でシャトルの状態を仔細にチェックすることができるのなら、上昇中のシャトルを撮影する必要性はスケジュールを犠牲にするほどは高くないんじゃないだろうか?もちろん、何かあったときにその原因を特定するという意味では、とても重要なプロセスかもしれないけれど、それでスケジュールが圧迫されてスタッフに負荷がかかるようなら本末転倒なんじゃないかな?スケジュールが圧迫されることで高まる事故のリスクと、何か起きた時に原因が特定しやすいというメリットなら、前者のほうがずっと重いよね。