2005-12-07
「はやぶさ」探査機の状況について
姿勢制御とデータのダウンロードを行うべく懸命の努力が続いている「はやぶさ」ですが、回収された部分的なデータから、2回目の着陸で、サンプル回収用の機構が働いていなかった可能性があることが分かったとのこと。
うーむ、データに間違いがないとすると*1、少し残念な知らせです。ただ、1回目の着陸の際に、長時間表面に留まっていたため、その時にダストがサンプル回収期の中に入っている可能性があるとのこと。
はやぶさ本体の方はまだコントロールが完全に戻っていない。12月15日が2007年6月帰還のタイムリミットとなっており、まだ予断を許さない状態。このタイミングを逃すと、帰還が3年〜3年半のびる可能性もある。
工学実験衛星として十分すぎるほどの成果を積んでいるし、科学衛星としての観測結果も目覚ましいものがある。あとは、とにかく無事に帰ってきてほしい。がんばれー!
参考) 松浦晋也のL/D: 「はやぶさリンク」:12月7日午後4時50分からの記者会見
*1 機能低下時にメモリの一部が飛んでいるため、その可能性がないわけではありません。