Garbage Collection


2005-10-19

§ [clip] Daily Clipping

NASA In Talks With Japanese About Nuclear Reactors on the Moon (SpaceRef)
NASAが日本に対して、月ミッションに参加させてあげる代わりに、月に設置する原子炉を建設してくれないかと持ちかけているというお話。セントリフュージの件はごめんね、代わりと言っちゃあ何だけど...」という感じらしい。えええええ?!
LAPID-Lにでも目をつけたかな?
NASA selects advanced concepts for study (SpacefligntNow)
NASAのトンデモ研究所、NASA Institute for Advanced Conceptsが2005年の第2次募集の選考結果を発表しました。予算がついた研究は以下の5本。やっぱり変だよ、この研究所。
・火星で生存可能な生物を作る研究
・第2の地球を見つけるための宇宙望遠鏡を作る研究
・惑星表面/内部を広範囲にわたって探査する超小型ロボットの研究
・レーザーの光圧を利用して巨大な鏡を宇宙空間で保持する方法の研究
・月の極地方に赤外線天文台を建設するための研究
詳しい内容は下記のページからどうぞ。
05-02 Funded Studies
Building a Better Rocket Engine (NASA)
これまでのものより高効率のロケットエンジンを開発中というお話。
マニアのための簡潔な説明:
現行のエンジンは、ターボポンプを駆動するためにプリバーナーに燃料の一部を送っているんだけど、その代わりに、燃料を全部プリバーナーに送って燃料の一部だけ燃やし、残りをスルーさせることができれば、ターボポンプを駆動するタービンの回転数が上げられるぜ!ということみたい。
普通の人向けのくどい説明:
ロケットエンジンは、燃料を超高圧にして燃焼させることで爆発的な推進力を得ていますが、この「超高圧」を作り出すためのポンプを「ターボポンプ」と呼びます。でも、このターボポンプ、そんじょそこらのポンプとは桁が違います。たとえばスペースシャトルのターボポンプは普通の水泳プールを25秒でいっぱいにする能力を持ってます。こんなポンプですから、それを回すための動力も普通じゃありません、実は積んでいるロケット燃料を使うんです。プリバーナー(予備燃焼室)と呼ばれる装置へ燃料の一部を送って燃やし、タービンを回すことで、ポンプを動かしているんです。
ただ、この方法だとプリバーナーに送られるのは燃料のごく一部です。でも、新設計のエンジンではプリバーナーにいったん燃料を全部通して、一部だけ燃焼させることでターボポンプを動かします。こうすると、ターボポンプを駆動するタービンの回転数が上がり、ターボポンプのパワーが上ってさらに高い圧縮率を出せるようになり、エンジンのパワーが上がるというわけです。
でも、そんなにうまくいくのかな?プリバーナーが逆にボトルネックになって、燃料の流量が下がったりしないだろうか?