Garbage Collection


2005-04-07

§ Open Planishere

http://lts.coco.co.jp/isana/lab/starchart/chart.php

最近、OPのコーディングをしながら、おとめ座とヘラクレス座を見ていると、

おとめ座  :「ほらほら、捕まえてごらんなさーい、うふふふ(はぁと)」
ヘラクレス座:「まてまてぇー、あははー (はぁと)」

と、やっているようにしか見えなくて困る。

↓こいつらの浮かれ具合はちょっとおかしいと思うぞ。

http://lts.coco.co.jp/isana/tmp/starchart.png


§ [book] ナイルズ・エルドリッジ『ヒトはなぜするのか』 講談社インターナショナル(amazon)

いつもなら「ドーキンスは間違っている」本はスルーするんだけど、「もう一人の断続並行説論者」エルドリッジ先生の著作と知って読んでみた。かなりとほほな内容だった。


作者のナイルズ・エルドリッジ氏は故スティーブン・J・グールド氏と一緒に「断続並行説」を唱えた人。グールド氏の陰に隠れて日本では余り知られていないけれど、向こうではリチャードドーキンスを筆頭とするネオダーウィニズム(エルドリッジ氏は「ウルトラダーウィニズム」と呼ぶ)に片っ端からけんかを売っているので有名。

Dr. Niles Eldredge (AMNH research)


ちょっと長くなるけど、帯の文章を引用しよう。さすがに名の知れた進化論学者なんだから、まさかこの内容じゃないだろう(また出版社が中身を曲解して煽ってるんだろう)と思ったけれど、本当にこのまんまの内容だった...orz


ドーキンスの「利己的遺伝子」はまったくのフィクションだ!
ヒトは遺伝子を残すためだけにセックスするのではありません。男と女の関係は“遺伝子の欲求”で片付けられるほどシンプルでもないし、セックスの目的も多岐にわたります。われわれの行動は遺伝子に支配されてなどいないし、そしてもちろん、浮気も遺伝子のせいではないのです。
遺伝子決定論者によれば人間のオスは遺伝子をばらまくために浮気をするのだそう。けれども子どもを作るために浮気をする男女はほとんどない。なぜならヒトは遺伝子を残すためだけにセックスをしているわけではないから。ましてやヒトの一生が遺伝子の運搬だけに捧げられているなんてあり得ない。本書はドーキンスの「利己的遺伝子」の矛盾を指摘して、何のためにヒトが生き、セックスするのか、その真実を解き明かします。

進化論系の話を読みなれた人なら、この文章が突っ込みどころだらけなのが分かると思う。この本のドーキンス批判は前提からして間違ってる。だってドーキンスはこんなこと言ってないんだもの(彼は遺伝子決定論には否定的)。エルドリッジ先生、利己的遺伝子への憎さのあまり、ネオダーウィニズムと遺伝子決定論が完全にごっちゃになってます。平たく言えばこの本は「竹○久美子の言っていることは間違っている、つまりドーキンスは間違っている」と言っているようなもの。そりゃドーキンス先生に失礼だよ。


ドーキンスは「ダーウィン進化論の『子供の残しやすさ』の部分を『遺伝子の残しやすさ』と言い換えた方が、進化論のいろんな問題(たとえば利他行為とか)が説明できるよ」と言っただけ。この観点に立つと、あたかも生物は遺伝子の乗り物であるかのように見える(生物=生存機械論)。彼が「利己的」という言葉を使ったのは、「個体は種に奉仕する」という群淘汰論の「利他主義」に対応して、「個体の利他主義は『遺伝子の残りやすさ』(遺伝子の利己主義)で説明できるよ」という主張をしているから。*1


*1 まあ、彼自身「あの本はちょっと比喩を使いすぎたよ」と反省していたりするんだけど...

さすがに第一線の進化論学者だけあって、各論にはあまりトンデモはないけど、ページごとに「いや、ドーキンスはそんなこと言ってないから」「いや、ダーウィンだってそんなこといってないから」と突っ込みを入れたくなる。だんだんあきれるのを通り越して、微笑ましいやら、気の毒やら。エルドリッジ先生はドーキンス一派の「ありもしない極論」を次々と論破していく。後ろから見ているわれわれは「いや、先生、それ違うから」「あの、先生、少しおちつかれた方が...」とおろおろするばかり...そんな感じの本(どんな本だ?)。


§

えー、1つ上の「進化論間違い探し」が楽しめること請け合いです。オススメはしませんが...

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> 実践してこそ一流です。 (2014-04-18 08:17)

そもそも学問は手段にすぎず<br>その手段である知識のコレクションが目的化している貴方こそ<br>意味がないでしょうね。<br>貴方は幸せですか?その結果が全てでしょう?知っているなら<br>知識を活用に幸せであるはずです。もしそうでないなら貴方は<br>知らないのです。知識だけで一流になれません。実践してこそ一流です。