Garbage Collection


2005-03-18

§ [clip]Daily Clipping

土星の衛星エンケラドスに大気 「生きた衛星」の可能性 (asahi.com)

えええ、ほんとに!

これが本当なら、太陽系で2つ目の大気を持つ衛星ということになる。何で土星ばっかりなんだ?

しれっと、「火山の噴火や間欠泉の噴出のようなものがあるとすれば...」なんて書いてあるけど、直径500kmじゃ小さすぎて地熱を維持できずにとっくの昔に冷えているはず。もっとも疑わしいのは氷の火山。


エンケラドスは、太陽系で最も高い反射率を持つ天体。なんと、太陽光の90%を反射する。どうやら「氷でつるつる」だかららしい。土星のE-リングの元になった物質を放出したのではないかと言われていて、氷の火山の存在する可能性が高い。ただし、そのメカニズムについてはよくわかっていない。


もうちょっと詳しい記事は以下を参照のこと

Cassini finds an atmosphere on Saturn's moon Enceladus (SpacefligntNow)

Atmosphere found on Saturn moon (BBC)


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VLTI First Fringes with Two Auxiliary Telescopes at Paranal (via 星が好きな人のための新着情報)

南米チリにあるヨーロッパ南天天文台が1.8m補助望遠鏡による光学干渉に成功というニュース。ニュースリリースによると、もし仮に補助望遠鏡を最大幅まで展開すれば200mの距離をとることができて、そうすると月面の宇宙飛行士が見られるほどの解像度が得られるそうな。えー、これは「解像度だけなら」という話なのかな。補正光学と光学干渉の合わせ技でほんとに見えたりするんだろうか。


えーと、分解能は116÷口径だから、口径200mで月までの距離を38万キロとすると...

atan(((116/200000)/3600)*degree)*380000000 = 1.06852935 (Googleで計算)

確かに、分解能だけなら月の上の1mの物体が見分けられることになるね。

でも、分解能0.00058秒って...こんな精度で大気の揺らぎを補正できるのかな。