2004-07-14
「Blue Moon」というのは、英語の言い回しで、その月2回目の満月のこと。直近では、7月31日(月の満ち欠けの周期は28日だから、月初めに満月があれば同じ月にもう一度満月が来る)。もちろん、ほんとに月が青くなるわけじゃない。でも、かつて本当に月が青くなったことがあった。それは、1883年の有名なクラカトワ火山の噴火の時。約一ヶ月に渡って、月が青くなったり、緑になったりしたらしい。これは、火山灰の粒子のサイズがちょうど1ミクロンという小さいサイズで、赤色の光の波長0.7ミクロンよりもほんのわずかに大きかったから。つまり、火山灰が月からの光のうち赤の成分を反射してしまい、それより小さい波長の光(つまり緑から青にかけて)を透過したわけです。この現象、珍しいけれど全く起きないというわけではなく、火山の噴火や山火事などのときにみられることがあるそうな。
青い月か、見てみたいなあ。
Voyager 1: Prepare for Action(Science@NASA)
こちらも、Science@NASAの記事。ボイジャー1号は、今太陽系の縁、太陽から放出された物質が星間物質とぶつかっているあたりにいる。去年の10月?11月にかけて起きた太陽嵐を覚えているでしょうか?地球近傍でも衛星がいくつか壊れたりしましたが、あのときに太陽から放出された、大量のプラズマが今、ボイジャー1号に届いているそうです。
ボイジャー1号は最も遠い人工物です。本当に、遠くまで行きましたねえ。
参考:此処から一番遠い場所
久しぶりに、数値を2004年1月を基点にアップデートしました。Safariで数値がおかしかったのも直しました。ついでに、地球が基点になっていた距離を太陽基点に修正しました。地球基点だと季節で若干数値がずれてしまいます(平均ではさほど違わないんですけどね)。
さて、この記事の中で気になったのは、ボイジャー1号と太陽の距離。記事中では145億kmになっていますが、NASAのボイジャーのサイトにある資料(PDF)では、2004年7月の時点では太陽-ボイジャー1号は138億kmのはずなんですが…どっちが正しいんだろう?