2004-04-15
§ 雑
なんだか、風邪を引いて倒れているうちに、いろいろタイミングを逃しているような...
微熱がある中で、何となく『エレガントな宇宙』を読み直していたら、世界が不確定性のもやの中に霞んで消えたり、微細なひもがうねうねしたり、時空と一緒に自分もくちゃくちゃ折り畳まれたり、あげくの果てに膜がびろびろしたりして、大変寝付きが悪かったです。風邪の時はあまりおすすめしません。とても面白いんですけどね。
§ [final_report] コロンビア事故最終報告書 翻訳日記
『LEFT WING AND WING LEADING EDGE 』をアップしました。
4/4日に続き、3-3の囲み記事に当たる短い文章です。
シャトルの主翼の構造に関するお話。特筆するような内容ではありませんね。
次は、打ち上げ時の断熱材の衝突に関する画像分析のお話です。
§ 理科離れ
国民の科学技術離れ、ここ5年で進む…内閣府調査(Yomiuri Online)
「太陽は地球の周りを回っている」…小学生の4割 (Yomiuri Online)*1
*1 実は「自転や公転は中学まで習わない」らしい(この街の空にも星は瞬く)そうだったっけ、そうならこの結果はある意味健全なのか。あ、本当だ。ネタ元の「この町の空にも...」で書かれていますが、この調査をしている縣秀彦助教授もこのことはご承知で、どうやら小学校で教えることと、学校以外で教わる事実のギャップが理科離れを生んでいるのではないかという議論をされているようです。なんだか報道とニュアンスが違いますね。
実は、30すぎて星空を眺めてどきどきするには、それなりの努力がいる。
何も天文学の基礎知識が必要だなんて言うつもりはない。
雨が上がった空に光る星を見て「おぉ」と思った瞬間を逃さないための努力。
その小さな何かに、水を与えて、息を吹き込んで、無理矢理にでも膨らます力だ。
個人的な経験から言うと、30すぎてからこれをやるにはトレーニングがいる。
居合い抜きの刀みたいに、常に構えておいて、すかさず感嘆符を繰り出す!
「何だこれはっ!」「おぉ!」「すげー!」「きれー!」
これはねえ、心の中で叫んでも、かなり照れくさいよ。
はっきり言って、バカみたいだし。
でも、世界はきっと、今よりずっと楽しいものになるはず。
まず、帰り道に星を見つけたら、嘘でもいいから「おぉ、きれいだ」って、
小さく声に出して言ってご覧よ。いや、ほんとに人生変わるよ。ほんの少しだけどね。