Garbage Collection


2003-06-16

§ IWC@ベルリン

Japan threatens whaling walkout (BBC)

日本が「現在開催されているIWCのカンファレンスで進展がなければ、IWCを脱退することも辞さない」と言っているというニュース。なんで、日本語のソースが見つからないんだろう。

関連記事)Battle joined over world's whales(BBC)


日本はこの間、調査捕鯨のデータを示して、南氷洋でのクジラの頭数は増加しており(一部では増えすぎて漁場を荒らしているという話もある)、商業捕鯨を再開しても問題ないと主張してきたが、IWCではのらりくらりと具体的な議論が避けられてしまい、議論が全く進展しない。そういう状況に対して「いいかげんにしないと切れるぞ」と言っているわけですね。


参考)

極北同盟(ノルウェーとアイスランドの捕鯨協会によって組織された反反捕鯨団体)

水産資源の持続的利用を考えるページ(水産庁捕鯨班)

クジラ・ポータルサイト(ベルリン会議のレポートが掲載されている)

グリンピース・ジャパン:捕鯨関連ページ(捕鯨反対派からの意見)


日本にいると、捕鯨推進派の意見が大半で、賛成派の意見はあまり見えません(推進派の文脈の中で読むのが大半でしょう)。ぜひ、GPJのページも一読されることをお勧めします。ちなみにわたしはどちらかと言えば捕鯨推進派ですが、つい粗探しをしながら読んでしまう自分に愕然としました。落ち着いて、想像力をフル回転しながら読むと、どちらの立場から見ても、相手が欺瞞に満ちて見えるという構造が見えてくるはずです。青筋を立てて反論するまえに「私たちはこう見られているんだ」という事実を受け入れるのは、悪いことじゃないと思います。


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全然関係ないですが、先日渋谷の某有名クジラ料理店の前を歩いていたら「勇魚コース」の文字が・・・。思わず、ふらふらと店に吸い込まれそうになりました(勇魚は本名なんです)。ご、5000円か、いつかは食べに行こう、そうしよう。とりあえず、今度ランチを食べに行こうかな。


§

そうそう、僕が捕鯨に賛成なのは、こういうものを食べられなくなるのはちょっと寂しいというごくパーソナルな理由です。だから、減っているんだから食べるなと言われれば、仕方ないかなあと思うし、いやいや増えているんだから食べてもいいよ、といわれれば、そうか良かったなあと思う。昔は積極的推進派だった時もありましたが、今はそういう感じです。