Garbage Collection


2003-04-25

さて、ゆるりとはじめましょう。

§ 星を見ることとか

たとえば、世界を楽しむのはそんなに難しいことじゃない。想像力と好奇心、そしてほんのちょっぴりの知識。意味もなくどきどきしながら、ぐるぐる回る星や、深い海の底のことを考える。あるいは、すごく遠いところや、すごく小さいもののことを。そう、世界はもっと美しかったり、不思議だったり、かっこよかったりするはずなんだ。

「世界は寄りかかることなく、僕らのそばに立っている木だ」と表現した作家がいた。世界はどこまでも無関心だけれど、僕らはそのそばにいて、なんとなく安心している。僕らは、そのありようを見つめながら、なんとなく喜んでいる。

たとえば、人は、たまには立ち止まって、星のことを考えたりするべきなんじゃないだろうか。それで、お腹がいっぱいになったり、お金が儲かったり、まして世界が平和になったりはしないんだけど、それでも、自分の一部を星の世界に置いておくのは、そんなに悪いことじゃないはずだ。

いや、別に、風や海だっていいんだけどね

§ 続 落書き宣言

よく見てみよう。世界には涙を流す被害者と、当惑する第3者しかいない。そう、君の目に悪が映るとしたら、それは君自身もまた悪であるかもしれないということだ。人は怒りと悲しみの中でこのことをあまりにたやすく忘れる。

考えるべきなのは、何が正しく何が間違っているかではなく、それが誰にとって正しく、誰にとって間違っているかの方だ。

真実は無数にある。おそらく人の数だけある。僕らはあらん限りの想像力を尽くして自分だけの真実を選び取る。そう、君の目の前にあるのがまぎれもなく真実だ。たった一つ、君だけの真実。だけどその真実は、君の目の前にいるあの人の真実とは決して一致しない。それはむしろ喜ぶべきことであって、悲しむべきことじゃないはずだ。

ここで語られていることは、誰かさんが言ったように便所の落書き以上のものじゃないだろう。でも、少なくとも僕は心からこの落書きを信じているし、同じように、あなたの言葉があなたにとって紛れも無く真実であることを、僕は信じたいと思う。たとえそれが、僕の真実と相容れないものだとしても。

§ とりあえず

所信表明ということで、昔の日記から再掲載。