利用者:Tohka/これからの航空宇宙ミッションフォーラム
提供: Space Cluster Japan
スペースフレンドシップ宣言15周年記念事業「これからの航空宇宙ミッションフォーラム」
- 日時
- 2010年2月18日15時~
- 開催場所
- スペースワールド ギャラクシーシアター
- 主催
- 北九州市、南種子町
- ツイートまとめ
- Togetter(トゥギャッター) - まとめ「北九州市・南種子町主催スペースフレンドシップ宣言15周年記念事業「これからの航空宇宙ミッションフォーラム」」
メモは取りましたが、早い部分など取りきれてなかったりニュアンスが異なってることもあります。
挨拶その他
- 司会は栗原世都さん
- 市長は別の用があるそうで北九州市八幡東区長が主催者挨拶
- 八幡東区にスペースワールドがあること、一方南種子町には宇宙センターがあるので15年前「スペースフレンドシップ宣言」を締結した。
- 昨年(今年度)はHTV技術実証機、来年度はあかつきなど、ものづくりの街・北九州としても注目をしている。
- このフォーラムを通じてますます南種子町と交流をはかりたい。
- 10分ほど八幡東区と南種子町の交流の歩みをスクリーンに。毎年、互いに青少年を派遣したりしていた。
第1部 宇宙ロケット発射基地のまち
- 講師
- 南種子町長 名越 修
- まず南種子町の広報ムービーを流す。
- 「宇宙に一番近い町」
- 鉄砲の伝来とロケットの開発。「歴史と未来が共存」
- 黒潮を通じた中国との交流。広田遺跡。赤米。
- 温暖な気候を利用した日本一早いコシヒカリをはじめとした農業、また黒潮による水産業が盛ん。
- 8月にロケット祭りがあり、宇宙服を着た人が音頭を踊る映像も。
- 町や歴史のことなどを公演
- 宣言締結から15年を記念してフォーラムを企画した北九州市に感謝。
- 種子島は鹿児島から150kmほど(注: 測ったらそんなになかったよ)離れた離島。また細長い。赤道に近く東が海に面しているなどのことからロケット基地に選ばれた。
- 人骨などが出てきた広田遺跡は国に史跡の指定を受けた。数年後に博物館を建てる予定。また遺跡自体を公園化する構想も。
- 農地が多く、なかでも水田は多い。
- 戸籍上は1万2千人ほどだが、住んでいるのは6千4百人ほど。JAXAがこなければ3千人くらいになっていたのでは。
- 宇宙センターは種子島の自然をまったく崩さず、木一本倒すのにも町と協議する。
- 打上ごとに経済効果もある。それ以外にも町に及ぼす影響は大きい。
- スペースキャンプ、ロケットコンテスト、マラソン、宇宙留学生などのイベント、事業などがある。
- 宇宙留学生は小学生を受け入れる制度で3倍くらいの応募がある。町もいくらか援助する。次期の生徒も決定済み。
- H17年に小倉南区の生徒などをはじめ北九州市からも何人か受け入れている。
- I/Uターンなどで暮らす人も。町はそういった人に150坪を貸して10年(?)暮らせば無償で。
- 最近は、ロケットは何分何秒と正確にあがるので観光価値が。
- HTVもあり、ますます北九州とも交流を。
- みなさんもぜひ種子島に
第2部 ロケット開発と種子島宇宙センター
- H-IIB/HTVの映像を。
- VABに輸送、吊り上げ、結合、装着、射点に移動などを。
- X-480secから秒読み、点火、リフトオフ、HTV分離
- ISSによる把持。バックに青い地球。手前にISSと金色に輝くHTV。久々に見たけど美しい。
- これからスライドをめくりながら公演
- ロケットの歴史と仕組みなどを簡単に説明
- 1783年気球で500m。1897年ツィオルコフスキーの公式。03年ライト兄弟の初飛行。57年人工衛星スプートニク。
- 61年宇宙飛行士ガガーリン。69年アームストロングが月に。現在の飛行機は航続距離13,500km。
- 軌道の説明。静止軌道は36,000kmで1日かけて。ISSや地球観測衛星はすぐそばを1時間半くらいで。
- 飛ぶ仕組みの説明。風船を離すと空気を押し出して進む。作用反作用。飛行機は空気を取り入れ、それを燃焼させて排出する。
- ロケットも燃料を燃やすことで飛ぶ。ロケットは酸素も持っていくので真空中でも進める。
- ロケットが飛ぶのに必要なものがいくつかある
- 速度がいる。宇宙速度の説明。
- 燃料がいる。自動車や飛行機と比べて……、その分運べるものが少ない。
- お金がいる。飛行機などに比べて、定員が少ない(ので一人頭が高くなる)、使い捨て、再利用しているシャトルも検査などのコストがかかる。
- 覚悟もいる(笑)。古いデータだが、打上の成功率は約90%ほど。10回に1回は落ちる。皆さんは10回に1回落ちる飛行機に乗れますか?
- JAXAの歴史
- ISAS/NAL/NASDAが統合してJAXAに。
- 66年に種子島を射場に。69年事業団(NASDA)。75年N-1。81年N-2。86年H-1。ここまでアメリカからのライセンス生産で。
- インドネシアから非公式に衛星を飛ばしてほしいといわれたが、アメリカに伺うと一言簡単に「No」
- アメリカに伺う必要のない純国産ロケットが必要だということで94年にH-2。01年H-2A。
- 名称について
- 鹿児島宇宙センター(組織)の中に種子島宇宙センター(事業所)と内之浦宇宙空間観測所(組織/事業所)がある。
- 鹿児島宇宙センターの所長も兼ねているので前は名刺を使い分けていた。
- 役人に対しては鹿児島の方を使っていたが、地元や海外の人には種子島の方を渡していた。
- (~~聞き取れず~~)なので今は(~~)の方しか使っていない。
- 施設・ロケットなどについて
- 地図付で種子島内の各施設など。
- 射点から半径3kmのエリアは約9平方km。島内の2%ほど。
- KSCとケープ・カナベラル空軍基地はあわせて400くらい。ESAのギアナにあるものはもっと。
- 各ロケットのデータ。N-1からH-IIBまで並べて。またH-IIAファミリーも。
- H2A202で静止トランスファ軌道に4.1t。204で6t。
- 98年から09年までの打上、試験等のチャートの表示。99年H-IIで失敗。03年H-IIAでも失敗。
- 失敗の後は検証に時間を費やし、打上はしばらくあいた。失敗についてはまた後ほど。
- LE-7A、SRB-Aの燃焼試験などの映像
- 前者は液水液酸なので透明。SRBの方はポリブタジエンというゴムなので輝度が高い。
- 失敗について
- 03年のH-IIAロケット6号機はSRBが分離せずに指令破壊した。
- SRBの根元を発破する信号が止まっていた。これには途中で温度があがり侵食したのが原因ではないかと思われた。
- 地上での燃焼試験を行うと、試験でも再現した。
- 侵食については元々わかっていたことで、その分厚くしていたが、その予想を上回るものだった。
- この問題を克服し05年7号機は成功。
- 数年前からの実績と来年度以降の予定
- 非常に駆け足でSELENE、WINDS、GOSAT、HTV、PLANET-C、QZS-1、GCOM-W、ASTRO-G、GPM/DPRの説明をして終了。
- 司会の栗原さん「宇宙こうきゅう……航空研究開発機構~」
- 休憩
- トイレ混んでたー
- @ubitw さんにご挨拶。私を女性と思い、話しかけた人が誰かわからなかった模様